資格試験の勉強法(②インプット)

1.テキストについて

 テキストで大切なことは、とにかく1冊に絞ることです。

 これは、高校・大学受験などの世界でも言われていることなので、ご存じの方も多いでしょう。

 どれを選ぶかについては、試験範囲が網羅できているのであれば、自分が勉強しやすいと思ったもので問題ありません。

 それこそ網羅できているのであれば、ネット上の学習サイトでも大丈夫です。

 ただ、難易度が高い試験ほど試験範囲も膨大で改正も多くなるので、それを逐次反映させたサイトを見つけるのは難しいでしょう。

 したがって、学習サイトは難易度が低く、改正点が少ない資格で利用するのがおススメです。

なぜテキストを1冊に絞るのかということですが、大きく分けて2つ理由があります。

①テキストごとで、書かれている内容にそこまで大きな差はないから

 受験や資格試験の会場に行くと、各々それぞれ別の色んな教材を持っています。

 ただ合格発表後に、この教材を使った人の大部分は受かったけど、あの教材を使った人の大部分が落ちてしまった、という話はほとんど聞きません。

 教材ごとで、書かれている内容にそこまでの差がないのが、原因だと思います。

 ある程度内容が網羅されているものであれば、その内容は教材ごとで変わることはほとんどなく、それが合否に直結することはほとんどないのではと思います。

 よくよく考えてみたら当たり前の話なのですが、資格試験には試験範囲というものが存在します。

 その試験範囲の中で教材は作られるので、教材ごとに内容で大きな差が生じるわけがないのです。

 一方で、自分はあの教材ではなく、この教材を使ったから受かったんだ~!という声を聞くのも事実です。

 その場合、教材の内容ではなく、字体やカラーやデザイン構成といったテキストの見やすさを指してるケースが多いと思います。

 おそらく自分が見やすいと感じたテキストだったのではないかと思います。

 このことからも、テキストは自分に合ったものを選んでもらうのが大事なポイントです。

②2冊目以降の学習で、今まで学習した部分を再度やり直しすることになる

 複数のテキストで学習をされた人で、このような経験をされた人はいないでしょうか。

 また、この○○から勉強か…。前のテキストでやったんだけどな…。まあ、テキスト変えたし仕方ないか。

 テキストが変わって、また新たに気持ちよくスタートを切れるものの、実態としてインプットの範囲に進歩があるわけではありません。

 テキストを変えることで、勉強の行き詰まりやマンネリを解消したり、1冊目の復習ができるという効果もあるのですが、それよりも同じ範囲を2度学習することになる時間ロスの方が大きいと思います。

 このロスによって、最後まで学習が間に合わず、合格できなかったとなれば悲惨です。

 そういう意味でも、テキストはやみくもに選ぶのではなく、しっかりと選ぶことが大切です。

 そして選んだらそのテキストを最後までやり抜きましょう。

 途中しんどい時も出てくるとは思いますが、それが最後まで続くケースは稀です。

 しばらくはしんどい時期が続きますが、いつの間にかしんどさが小さくなっていることが多いです。

 それを信じて、しんどい時は目の前のやることだけに意識を向けましょう。

2.重要語句を説明できるようにインプットしていく

 実際のインプットにおいては、重要語句を説明できるのを目標としてインプットしていきます。

 重要語句というのは、テキストで色が変わっていたり、マーカー付けされている部分です。

 学習を始めたばかりの段階では、色やマーカー付けされていない語句も覚えよう!なんて意気込む人もいると思いますが、それを最後まで続けるのは相当の修行行為になります笑。ここは気を抑えて重要語句だけにしておきましょう。

 説明のできる度合いですが、これは試験の問題形式によって変わってきます。

 記号問題であれば軽く説明できる程度で問題ありません。なんとなくイメージがついていれば十分だと思います。

 一方、記述式の試験ではそうはいきません。本番で自分の頭の中から言葉を捻りだす必要があります。

 このインプットの段階から、試験を想定して捻りだせるようにするのが大切です。

 重要語句については、リスト形式にして紙やノートに書いたり、それをPCで作ってもいいでしょう。

3.前回のインプットを復習してから、今回のインプットを始める

 「①総括・全般事項」でも書きましたが、前回のインプットの復習を必ず行って下さい

 これをすることで、前回のインプット学習を効果あるものにできます。

 

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