1.午後試験の概要と使用参考書
1.午後試験の概要
今回は午後の選択問題の選び方や勉強法について書いていきます。
応用情報技術者試験の午後問題は、記述式の出題があるのが特徴で、11分野から5問を選択して解答します。ただ情報セキュリティが必須なので、実質はセキュリティ&10問中4問を選択という感じになってきます。
基本情報では、アルゴリズムとプログラミングが必須で非情報系の人間にとっては厳しい試験ですが、応用情報ではプログラミングも選択問題となっています。プログラミングを選択する場合、基本情報レベルからの追加勉強が必要になるので、それがなくなるのはありがたいですね。
問題によっては、語句の穴埋めといった知識問題も出題されるのですが、ここは午前対策の勉強でカバーします。
2.使用参考書
参考書は、アイテックの「応用情報技術者 午後問題の重点対策」で学習を進めました。
この本を選んだ理由としては、大きく分けて下記の3つになります。
- 選択問題の全分野が入っている
- それぞれの分野で、問題が厳選されている
- 解答へのプロセスや根拠がある
選択問題は後述しますが、テキストの問題を解きながら選んでいくので、全分野が掲載されているものを選びます。この本以外はあまり見ていませんが、テクノロジ系だけであったり、マネジメント系+ストラテジ系のみとなっている本は選ばない方がいいでしょう。
午前の問題は1問解くのに1分もかかりませんが、午後の問題は1問解くにも時間がかかります。そのため過去問題数年分を全部解くことは得策ではなく、その中からピックアップしたものを解くのが効率的です。この本はその解くべき問題を厳選しており、この本に載っている問題だけを解くことが効率的な方法と言えます。
また、午後の問題は午前と比べて暗記の要素が低く、どのようにしてこの解答に至ったのかを知ることが重要です。その解答へのプロセスや根拠を示してくれているので、午後の問題を解くうえでのコツをつかむことができます。
2.選択問題の選び方
1. 絶対に選択しない分野を決める
まず最初に、テキストの全分野の問題を1~2問ずつ解いてみます。そして正答率が明らかに悪い分野や意味不明な分野は、選択問題の候補から外します。
自分の場合、この段階で下記の4つを選択問題の候補から外しました。
- プログラミング
- データベース
- ネットワーク
- 情報システム開発
プログラミングは全くの意味不明で、他の3分野はやってみて正答率が相対的に低いという感じでした。データベースは午前勉強でそこまで苦戦しなかったので、午後で苦戦するというのは少し意外でした。
2.残りの分野で、優先順位をつけていく
残りの分野について、テキストの問題を解きながら、本番での優先順位を決めていきます。
正答率の高い問題や解きやすい問題かというのが、判断基準になってきます。
自分の場合の、優先順位はこのようになりました。
①経営戦略
②組込みシステム開発
③システム監査
④⑤プロジェクトマネジメント&サービスマネジメント
⑥システムアーキテクチャ
やってみて分かったのは、組込みシステム開発が意外と得点源になるということでした。
午前分野では何やら難しそうな印象がありましたが、午後はほとんど専門知識も要らず、文章の内容を理解できれば解けるという感じでした。この分野は個人的におススメの分野です。
3.選択問題の勉強方法
1.解答の根拠を確認する
午前は暗記中心の勉強でしたが、午後についてはその必要はありません。
午前は過去問と全く同じ問題が出題されることもありますが、午後は同じ問題が出題されるケースがないからです。
そこで午後の問題を解くにあたっては、なぜこの解答になるのかというプロセスや根拠を確認するようにしてください。
具体的には、解答の解説文を読むということになってきます。ただ、プロセスや根拠を覚える必要はなく、理解ができればそれでOKです。理解ができれば、問題演習を進めていくうちに、自然とその考えができるようになってきます。
2.余力があればインプットを強化
余力がある場合は、インプットを強化することも得点アップにつながります。
午後の問題の中には、単なる知識問題というのも一部あるため、知っているだけで得点を稼ぐことができます。
特にセキュリティについては、午後も必須で知識の要素もあるだけに、余力がある場合はぜひ行ってください。
実際に余力があるほど学習が順調に進むケースはあまりないと思うので、無理であれば行う必要はありません。(実際、自分もそこまでの余裕はありませんでした)
4.さいごに
応用情報の午後には記述式の問題が出題されますが、特段記述問題への対策は行いませんでした。
演習の際に、8割以上の文字数を意識するということくらいでしょうか。
あとは先ほど書いた通り、解答の根拠を確認する、これだけで十分だと思います。
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